<介護予防関連事業>

介護予防 高齢者筋力トレーニング事業のすすめ

介護保険制度運営の鍵となる介護予防事業
 介護保険制度発足以来、認定者数と介護サービスの利用は着実に伸びています。特に 「要支援」・「要介護一」といった軽度の要介護者数の増加は著しく 発足時(2000年4月末)と2004年11月末とを比べると2.35倍に増加しており、介護保険財政を大きく圧迫しております。しかも、認定状況の推移をみると軽度の要介護者の改善率は低く半数以上が重度化しているという実態が判明しています。厚生労働省では 介護保険制度発足5年経過後、介護保険制度の見直しを行うこととしており、今度の国会で改革案が成立する予定です。この改革案では 「予防重視型システムへの転換」が第一に重視されており、要支援者・軽度の要介護者だけでなく、非該当の高齢者をも対象とした一貫性・連続性のある総合的な介護予防システムの確立を目指しています(2006年4月施)行)介護予防モデル事業の中間報告(’05/04 厚生労働省発表)
 今後、介護予防は 介護保険制度の補完的サービスにとどまらず、軽度認定者に対する積極的なアプローチにより 軽度認定者の自立支援をめざすものでなければなりません。介護予防事業の普及は、持続可能な介護保険制度の運営の重要な鍵として位置づけられています。

 護保険制度の予防重視型システムへの転換(全体概要)

「介護予防筋力トレーニング事業」とは 

介護予防のためには
 ・筋力向上
 ・栄養改善
 ・口腔機能向上
 ・認知症予防
 ・うつ予防
・閉じこもり予防
などのサービスを強化・導入する必要がありますが、このなかても筋力向上による改善効果が大きいとされています。
 厚生労働省における過去数年にわたる調査研究により、高齢者の筋力トレーニングは 身体機能の改善にとどまらず精神機能面でも改善が認められ、閉じこもり高齢者対策としての可能性も示唆されるなど介護予防事業として十分な効果が認められることが明らかになっています。こうした成果を受け 平成15年度より厚生労働省の「介護予防・地域支え会い事業」のメニューに「高齢者筋力向上トレーニング事業」が新たに加えられています。

 介護保険制度の改革案には この調査研究の成果や「高齢者筋力向上トレーニング事業」の実績と経験が生かされています。


 介護予防筋力トレーニング事業のねらいは、高齢者の廃用性の機能低下などによる身体機能を改善することにあります。そして、筋力トレーニングで得られた効果を基に、日常生活動作を円滑に行えるようにするための機能的トレーニングを引き続き導入することが必要になります。

また、この事業では客観的な評価測定までを事業の一環として捉えており、改善効果の測定により 増え続ける要介護者の歯止めや介護・医療費の抑制効果までを数量的に把握できる可能性が期待されています。


介護予防筋力トレーニングのモデルケース

「介護予防筋力トレーニング事業」を実施する際の1グループのモデル・ケースは次のとおりです。

[人員]

・参加者 : 8〜10人
   ・指導者 : 3人(理学療法士・作業療法士・保健士・健康運動実践指導者等 所定の研修への参加が必須)。他にエントリー    判定(高齢者がトレーニングを行えるかどうかの判定)や健康管理を行う非常勤の医師(1名)が必要。

[プログラム]

1回90分

回数 : 週2回/全28回(期間:約3ヶ月)

 [設備の一例]

   ・80u程度のスペース(レイアウト例(添付)参照)

・高齢者仕様の筋力トレーニングマシン(下記)他

リカンベントスクワット、レッグエクステンション、ローイング、ヒップアブダクション

トリートメントテーブル、ストレッチマットなど

※高齢者用トレーニング機器は、可動域の調整ができるもので、最低負荷が低いもの(リカンベントスクワット:10kg以下、その他:5kg以下)。

 以上の条件のもとで [事前評価]、[運動トレーニング指導]、[効果判定]及び[フォロー](運動型健康増進施設の紹介やフォローアップ教室の開催など)を行います。

筋力トレーニングマシンのメリット

なぜ、マシントレーニングが有効なのか。次のメリットを挙げることができます。

@ 体重を支える必要がないため筋力の弱い人でもトレーニングをする事が可能

A 座って行うので転倒による事故の危険が少ない

B 正しいフォームの習得が比較的やさしい

C 個人の筋力を正しく評価できるため、至適負荷によるトレーニングによって高い効果が望める。

D    個人に適応した個別プログラムと、全員で行えるグループプログラムとを時間内に実施できる。

気軽に行えるという点では、ホームエクササイズや簡単な器具によるトレーニングも考えられるが、虚弱高齢者にとってはそれらの運動を習得すること自体が困難であることが多く、また 家庭内で一人きりで自分にあった適切な運動を継続して行うことは 容易ではありません。

介護予防筋力トレーニング事業」は、個別プログラムであると同時にグループプログラムでもあることから身体的な向上のみならず「仲間作り」や「生きがい作り」(「閉じこもり」の防止)にも効果を発揮することができます。

筋力トレーニングマシン新「生涯現役カルテット」について

 このマシン群は 高齢者の方々が、楽しく、効果的に体力づくりをしていただくことを目的に、「介護予防筋力トレーニング事業」の普及と促進をはかるため開発されました。大きさも日本人高齢者の体格を考慮して設計してあり、安全で使いやすい特性を備えています。
 マシーンの基本構成は次の通りです。
(詳細は筋力トレーニングマシン新「生涯現役カルテット」ページ参照)

・リカンベントスクワット (おし丸) : 下肢全体を強化して、立ち座りや階段昇降などの動作に効果あり。

・レッグエクステンション(けり丸) : 大腿四頭筋を強化して膝への負担を軽減、歩幅を広げる。

・ヒップアブダクション (あけ丸) : 中殿筋を強化して、歩行時のふらつきを解消、安定性を高める。

・ローイング      (ひき丸) :  広背筋を強化し、猫背の予防・改善を図る


終わりに

高齢者の筋力向上トレーニング事業は 既に事業を展開している東京都の各区市町村、川崎市、横浜市、札幌市などの自治体では 期待された成果があがりつつありますが、今後介護保険制度の改革に伴う介護予防の大きな柱として位置づけられて、各地方自治体がおこなう「地域包括支援センタ−」(上記の図「予防重視型システムへの転換(全体概要)」参照)を通じて本格的に展開されるものとなるでしょう。そして、地域包括支援センタ−の活動の多くはデイサービスやデイケア等の各種福祉サービス事業者の方々の協力により展開されるものと思われます。
 当社は 高齢者の筋力向上トレーニング事業の趣旨に適った器具の提供については勿論、福祉サービス事業に係る豊富な経験を生かして 事業の運営に伴う様々なニーズにもお応えできるノウハウとサポート体制を整えて皆様の当社へのご用命をお待ちしておりますので何卒よろしくお願い申し上げます。

                                                                以上

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